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名古屋フィルハーモニー交響楽団へ指揮棒の贈呈 演奏会

2020/9/1

指揮者の川瀬さん(右から2人目)に指揮棒を手渡す福川さん(同3人目)
名古屋・金山の日本特殊陶業市民会館フォレストホールで

中日ドラゴンズの選手が使用して折れたバットを材料に、名古屋聾(ろう)学校(名古屋市千種区)の生徒が、クラシック音楽用の指揮棒を制作。名古屋フィルハーモニー交響楽団(名フィル)正指揮者の川瀬賢太郎さん(35)の呼び掛けで実現しました。8月7日夜、名古屋・金山の日本特殊陶業市民会館フォレストホールで演奏会があり、川瀬さんが贈呈された指揮棒でリズムを刻みました。

指揮棒は長さ38センチ。折れたバットから切り出した7ミリ角の細長い角材をかんなで削ってまるく加工し、白く塗装してコルクの持ち手を付けました。

昨年11月、川瀬さんがツイッターに「折れたバットを再利用して指揮棒を作りたい。コラボしてみませんか?」と投稿。球団側が投稿を見つけ、プロジェクトがスタートしました。

過去に試合用品の制作を依頼したことがある名古屋聾学校に協力を求め、12月、川瀬さんが同校を訪れて要望を伝え、制作は、伊藤泰弘教諭の試作品を基に、高等部専攻科の産業工芸科2年で音楽部所属の福川廉太郎さん(19)が担当。新型コロナウイルスの感染拡大による休校期間をへて、福川さんは幾度も作り直し、7月に納得のいく指揮棒が完成しました。

贈呈式で福川さんは「いびつな形にならないよう、削り方を工夫した。大きなコンサートで使ってもらえて光栄です」とあいさつをし、球団担当者は「折れたバットで指揮棒が作られたことは他にないのではないか」と話しました。

演奏会では、ドボルザークの交響曲第九番「新世界より」など3曲を演奏。川瀬さんは「長さも重さもしっくりとくる仕上がり。音楽とスポーツ、学校で一つのチームになって、地域の活性化につなげたい」と力を込めました。

出典元:中日新聞