2023年6月12日、中日ドラゴンズOBの杉下茂氏が間質性肺炎のため逝去されました。
杉下氏は明治大を経て1949年に中日ドラゴンズへ入団。
プロ2年目の1950年から6年連続で20勝を記録、プロ通算は525試合に登板し215勝123敗、防御率2.23。
中日が初めてリーグ優勝した54年には32勝をマークし最多勝、防御率、勝率、奪三振、完封数で投手5冠王に輝きます。
西鉄との日本シリーズでも3勝を挙げ日本一に貢献し、シーズン、シリーズの両方でMVPを獲得しました。
天知俊一氏からフォークボールの指導を受け、日本で初めて投げたことから「フォークボールの神様」とも呼ばれ、引退後は中日、阪神の監督も務め、巨人や阪神などでも投手コーチを歴任、1985年には野球殿堂入りを果たしました。
沖縄の春季キャンプでは臨時コーチを毎年務め、ブルペンで投手陣を見守り、後進の指導にもあたりました。
杉下茂氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。