岩瀬仁紀投手が8月6日の巨人戦に登板し通算950試合に登板、米田哲也氏が持つ949試合登板の記録を抜き、歴代最多登板数の日本新記録を達成しました。数々の最多記録を樹立してきた岩瀬投手がまた新たな記録を達成です。
9回表が終了、審判にピッチャー岩瀬を告げる森監督
岩瀬投手がマウンドへ
1死から四球とヒットでピンチとなりましたが
失点は許さずゲームセット
メモリアルな試合でセーブを挙げ、ナインとハイタッチ
記念ボードをドアラとともに掲げます
今季46試合目となった8月6日の巨人戦、5-4で迎えた9回裏に登板した岩瀬投手、1死から四球とヒットで一、二塁のピンチとなりましたが、次打者の坂本選手の飛球を大島選手が好捕、その際、二塁ベースを回っていた一塁走者が二塁ベースを踏まずに一塁へ帰塁、アウトとなりゲームセット。珍しい形での幕切れとなりましたが、マウンドでナインとハイタッチを交わすとドアラから渡された記念ボードを掲げファンの声援に応えました。
ナインと握手を交わす岩瀬投手
ルーキーイヤーの1999年から2013年まで50試合以上に登板、鉄腕ぶりを発揮してきた岩瀬投手でしたが、2014年は34試合に登板、セーブ数も20にとどまり15年連続50試合登板、9年連続30セーブの記録がストップしてしまいます。ケガの影響もあり2015年は自身初の1軍登板なし、2016年も15試合に登板し2敗2ホールド、防御率6.10の成績となります。約2年間不調が続きましたが、現役続行を決意し進退を懸けて臨んだ今季、4月までに3敗と出だしは苦しんだものの、6月は14試合に登板し無失点、リーグ最多の10ホールド、また6月23日の巨人戦(東京ドーム)で3年振りとなるセーブも挙げ、通算403セーブと自身が持つプロ野球記録を更新し2度目の月間MVPを獲得しました。リリーバーとして復活を果たした岩瀬投手のレジェンドはまだ続きます。
「本当に自分がやったのか?と思うくらい信じられない、そんなに投げてきたのかなという感じがします。いつもより緊張してマウンドへ行きましたが、とにかく勝って終わりたいという気持ちが強かったので、セーブという意識はなかったです。
これまで登板数についての意識は特別なかったのですが、ここ数試合で意識させられました。一昨年は投げていないですし、去年も不甲斐ない成績で、続行するのかやめるのかという選択だったので。続行を決めてからは、もう一度勝ち試合で投げたい、もう一度輝きたいという気持ちしかなかったので、数字のことは頭にありませんでした。
950試合の中で想い出深い試合をあえてあげるとしたら、僕の場合はプロ初登板の開幕戦ですね、アウトを一つもとれなかった、プロ野球の難しさを一番最初に味わった。アウト一つの大切さというのが身にしみて、ここまでやってきたのかなと思います
まわりの人のサポートがあって、助けられてここまで数字が積み重なったと思います。そういった方々がいてくれたのでまたやる気にもなりましたし、人に支えられてきたと思います。
苦しい時もきつい時も応援していただきありがとうございます、これからも一つ一つ頑張っていきたいと思います」