6月11日の千葉ロッテマリーンズ戦(QVC)で和田一浩選手がプロ通算2000安打を達成しました。
1回表2死満塁、レフト前に先制の2点タイムリーを放ちあと1本に
2打席目は2回表2死一塁、レフトへ2打席連続でヒットを放ち2000安打を達成!!
昨年は残り100本で開幕を迎え、2014年度中の記録達成は間違いない、誰もがそう思っていた時、あのアクシデントが・・・。
1985安打、達成まで残り15本としていた8月6日の広島戦(ナゴヤドーム)でバリントン投手の投球を右手に受けてしまい骨折、達成目前でしたが不運にもここで和田選手の2014年シーズンが終了してしまいます。
そして残り15本でシーズンを迎えた今季、開幕は1軍メンバーから外れますが交流戦が始まる5月26日に出場登録されるとソフトバンク戦に5番レフトでスタメン出場します。
達成まで残り2本で迎えた6月11日のロッテ戦に6番DHでスタメン出場、1回表2死満塁のチャンスで打席を迎えると、左前へ先制の2点タイムリーヒットを放ちあと1本とします。2打席目は2回表2死一塁の場面、放った打球はレフトへ、2打席連続でヒットを放ち、2013年5月6日のヤクルト戦(神宮)で達成した谷繁元信監督兼選手以来、プロ野球史上45人目、大卒・社会人を経てプロ入りした選手では05年の古田敦也氏、12年の宮本慎也氏に続く3人目の快挙となりました。(※日米通算での達成選手は除く)
また42歳11か月での達成は谷繁監督兼選手の42歳4か月を抜いて最年長記録となりました。
2000安打を達成し谷繁監督兼選手、千葉ロッテマリーンズ井口選手から花束を受け取り笑顔を見せる和田選手、記念ボードを手にスタンドからのコールに花束を掲げて応えました。
一塁ベース上で長嶋コーチから祝福を受ける和田選手
谷繁監督兼選手から花束を受け取り笑顔を見せる和田選手
千葉ロッテマリーンズ、井口選手からも花束が贈呈されました
花束と記念ボードを手にファンの声援に応える和田選手
和田選手は県立岐阜商業高、東北福祉大、神戸製鋼を経て97年に西武ライオンズへ入団、02年に初のタイトル、ベストナイン(指名打者部門)を受賞すると、03年から06年まで4年連続で外野手のベストナインを受賞。また05年には首位打者、最多安打の個人タイトルを獲得します。
07年オフにFAでドラゴンズへ移籍し、10年には自己最多の171安打、37本塁打を放つ活躍でリーグ優勝に大きく貢献、ベストナイン、最高出塁率、そして最優秀選手に選出されました。プロ初安打は1年目、97年5月7日のダイエー(現ソフトバンク)戦、19年目での大記録達成となりました。
和田選手会見コメント
「本来なら去年いくつもりでシーズンに入ったので、そういう意味ではちょっと遅くなったのかなと思います」
「今日は1打席目がすごく大事だと思っていましたし、2アウト満塁という状況で1打席目から気持ちの入る打席だったので、それが良かったのかなと思います」
「2打席目を迎えた時は、緊張したり特別な思いがあるのかなと思ったのですが、案外普通の感じというか、開幕戦の最初の打席に入るよりかは普通に入って行けたのではないかと思います。それに勝って喜べたというか、チームも勝ったのでさらに嬉しいですね」
「監督からはこれは一つの区切りで、まだまだこれからだと言われたので、ここで達成感を思うのではなく頑張っていくんだという気持ちになりました」
「プロに入った時はレギュラーを取れる選手でもなかったので、自分が2000本を打つイメージもなかったですし、異次元の世界の感覚でいたので、実際達成して不思議な感じがします」
「2000本を打ってホッとしたというか、嬉しいという気持ちはありますが、この喜びよりも優勝した喜びの方がもっと自分の中では大きかったので、今年どうにか優勝したいという気持ちがさらに大きくなっているので、まだ残り80試合ありますし、1位との差も手の届く所にありますから、なんとか食らいついて優勝したいと思います」