今季ナゴヤドーム最終戦 落合監督・立浪選手あいさつ
落合監督
本日を持ちまして球団主催、今シーズンの72試合の終わりのゲームを迎えました。
当初私が思っていた、世界的な不況のあおりを受けて自分の中の許容範囲を超えるというか、約230万人の方々が我々の野球の一投足を見つめてきてくださいました。
この場を借りて厚く感謝申し上げます。ありがとうございました。
我々が求めていたペナントレース優勝、そしてクライマックスを勝ち上がり日本シリーズという第一ハードルは越えることができませんでしたけれども、2009年度の野球はまだまだ続きます。
2009年度の挨拶は11月3日、このナゴヤドームで日本シリーズの第3戦を迎え、我々の戦う元気な姿を皆さんにお見せしたいと思います。
最後の挨拶は、一つ残されている日本シリーズのチャンピオンフラッグを我々の手で勝ち取り、そのときに皆さま方に最後の挨拶をしたいと思います。本日はありがとうございました。
立浪選手
縁があって中日ドラゴンズという素晴らしい球団に入団することができ22年が経ちました。
たくさんの方々に支えていただき、たくさんのファンのみなさんに応援してもらいここまでやってくることができました。
プロ野球の世界に入る前は、今日自分の最後のユニホーム姿を見に来てくださった清原さん、桑田さんにあこがれてプロ野球選手をめざしました。
プロ野球選手になる前は、この身体でこの世界でやっていけるのかなという不安ばかりでしたが、プロに入ってからそして今まで身体が小さいと思ったことは一度もありません。
ただバッティングだけはと思ってここまでやってきました。
昨年引退を表明し、ここまできましたが、なかなか皆さんの声援に応えるバッティングはできなくなってきました。
理想である野球は打って走って守る。自分には守ることと走ることが衰えてきたのでユニホームを脱ぐ決意をしました。
代打にまわってからの3年間半。毎打席、暖かい声援と激励をいただいたことはしっかりとこの胸にしまいこみ、またいつかみなさんに恩返しができるようこれからの人生たくさんのことを学び、たくさんのことを勉強し、一回りも二回りも大きくなって帰ってきたいと思います。
22年間常にプレッシャーの中で戦ってきましたが、今日一日は楽しく野球をやらしてもらいました。
最高の花道を用意してくださった中日ドラゴンズ関係者のみなさん本当にありがとうございました。
そして最後に、代打として最後の生きる道を与えてくださった落合監督、そしてたくさんのサポートをいただいたコーチのみなさん、そして最高のチームメートにもめぐまれ、最高のファンのみなさんにかこまれて、幸せな野球人生を送ることができました。
この体もここまでよくもってくれました。
ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
これで心置きなくバットを置くことができます。
全国のドラゴンズファンの皆さん、そして私を応援してくださった野球ファンのみなさん、22年間本当にありがとうございました。