2000安打達成

荒木雅博選手が6月3日にナゴヤドームで行われた楽天イーグルス戦で通算2000安打を達成しました。

今季残り39本でシーズンを迎え、開幕から順調に安打を重ね交流戦前までに残り8本としていた荒木選手、5月30日からのソフトバンクホークス3連戦(ヤフオクドーム)で6安打を放ち達成まであと2本とします。

4回裏1死、右前安打を放ち2000安打を達成!!

場所をナゴヤドームへ移し、楽天イーグルスとの3連戦初戦で1安打を放ち王手、2試合目の6月3日、2番セカンドでスタメン出場した荒木選手、初回の第1打席は見逃し三振に倒れるも、4回裏1死の第2打席、楽天・美馬投手の初球をライナーで右前に放ち、史上48人目となる2000安打を達成しました。

入団時の監督だった楽天イーグルス星野仙一副会長から花束を受け取ると、星野氏から頭をくしゃくしゃにされながら祝福され、ドラゴンズからは森野選手が花束を贈呈、ドアラから受け取った記念ボードもかかげナゴヤドームに詰めかけたファンの声援に応えました。

ドラゴンズでは2013年の谷繁元信氏、2015年の和田一浩氏、生え抜きの選手では高木守道氏、谷沢健一氏、立浪和義氏以来となる4人目の快挙となりました。

森野選手からも花束が贈呈されました

花束と記念ボードを手にファンの声援に応える荒木選手

荒木選手は1995年のドラフト会議で1位指名を受け、熊本工高からドラゴンズへ入団、2年目の1997年6月1日のヤクルト戦でプロ初安打を放ちます。2、3年目は主に代走や守備固めでの出場でしたが、打撃力をアップさせ2001年は111試合に出場し92安打を放ちます。2002年からレギュラーに定着し2005年には自己最多の145試合に出場、安打数、盗塁数も自己最多となるシーズン181安打と42盗塁を記録しました。

二遊間を組んだ井端弘和氏(現・巨人内野守備走塁コーチ)とともに2004年から2009年まで6年連続でゴールデングラブ賞を獲得するなど、アライバコンビは12球団一の二遊間とも言われました。

荒木選手会見コメント

達成した気持ちは:

2000安打を達成し今の気持ちは・・・ほっとしました・・・ほっとしましたね。
プレッシャーは今年入ってからずっときつかったですね、近くなってからはモタモタすることなくいけたので良かったです。
みんなに、誰一人忘れることがないくらい感謝したいと思います。

2000安打を決めた打席を振り返って:

バット止めましたけどね、ちょっとタイミング早いなと思ってやめようと思ったらいいところに飛んでくれました。
残り10何本という頃に比べれば、昨日、今日とお客さんも入ってくれましたし、多少力が入りました。森監督には迷惑かけっぱなしで、これからも迷惑かけないようにがんばります。

星野氏と森野選手から花束を受け取って:

星野さんから花束を受け取り嬉しかったです、ドラゴンズに入った時の監督ですから、姿を見ただけでちょっとウルっときました。頭をなでられ、半分泣いていました、試合中なんで半分です。「まだまだ頑張れ、おめでとう」と声をかけられました。
森野とも21年やっていますし、ちょっと感動しました。

2000安打を記録した選手では名古屋で初の達成:

昨日今日とたくさんの声援をもらって、こんなに応援してもらってるんだなとつくづく感じました、野球を辞めるまで、この感謝の気持ちをもったまま野球をやっていきたいと思います。

これまでいろいろな監督とプレーをしてきました:

星野仙一氏
プロ野球の土台を作ってもらいました。ベンチでも試合の時は常に横に座らせてもらい、まずプロ野球の始まる、ここまで来る土台を作ってもらいました。
的確に指導してもらったおかげで、もろくない野球人生をここまで送れていると思います。

山田久志氏
レギュラーとして駆け出しの頃だったので、結果も出ないし、その中ずっと使い続けてくれたのが山田さんだったので、本当にここがなければ今はないと、感謝しています。

落合博満氏
ある程度試合に出だして2、3年たった後からの監督だったので、自分としても周りが見えるようになってきている時でしたから、その時にいろいろな野球を教えていただきました。

高木守道氏
チームとして弱くなってきている時で、若手に変えなきゃいけない時期だった。その中でも使ってもらって感謝です。

谷繁元信氏
若手に完全に切り替えていこうという時に、左ピッチャーで使おうかという感じでやってもらって、ここ最近盗塁に失敗していないのも、谷繁さんのサインの出し方とか、その辺を勉強させてもらいました、この歳になっても勉強させてもらったことに感謝です。

森繁和監督
ずっと黙ってらっしゃいますけど本当にイライラしていると思います。へんな凡打もしますし、そこも我慢して今年は右ピッチャーの時も使ってもらってますし、本当に自分が結果を出さないのに、2000本が近いから使ってもらってるんじゃないか、と考えたことがあって、それが一番の苦しみでした。

印象に残るヒットは:

2000安打の1本ではないですが、スイッチヒッターをやめて、オープン戦だったんですけど・・・、右ピッチャーで、右打席に入って右方向に二塁打を打った・・・、あの打席は今でも覚えていますね、そこがなければ、ここを左で打っていたら今はなかったかもしれない、起点になる打席だったと思います。

これからの目標は:

状態は良くなってきていると思うので、自分も含めてチームが、心の底からチームが強くなっていくこと。常々言っていますが、自分がスタメンでないにしても走れる状態を作っておくし、守れる体にもしておきたいと思う、とにかく強くなっていきたい、その中の一つのピースでいられればいいなという感じです。今は強くなっていきたい、強くなったチームの中で自分は辞めていきたい、できることはすべてやっていきたいと思います。