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中日スポーツ 2021/8/14掲載

一生忘れません

木下雄介投手逝去の報に接し、大変驚きました。自分は偶然にも、木下投手が支配下登録された翌日のオープン戦を観戦し、まだ背番号98のユニホームは用意できておらず、背番号201のままの木下投手が登板するところを目にすることができました。

支配下登録のお祝いムードもあり、木下投手がコールされたときに、ものすごい歓声が湧き起こったことを思い出します。そして今年の3月21日のオープン戦も観戦しました。

「今年はとても調子が良いから、後ろの1イニングを任せられるね」と一緒に観戦していた友人たちと話していた直後に、脱臼をして担架で運ばれてしまいました。

結果として、その日の登板が木下投手の雄姿を見ることができた最後の機会となってしまったわけですが、脱臼する直前まで本当にキレッキレで、最高の球を投げていました。それは確かに自分たちのまぶたの裏に焼き付いています。

その最高の球を武器に活躍する姿を見続けられなかったことは本当に悔しいし残念ですが、幾度も苦境に遭いながら、弱音を吐かずに立ち向かい続けたその雄姿を一生忘れることはありません。

木下雄介投手、お疲れさまでした。ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

名古屋市名東区、浅井雄太(44)