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田島慎二投手 引退セレモニー

中継ぎ投手として活躍し「タジ魔神」の愛称で親しまれた田島慎二投手が今シーズン限りで現役を引退、10月5日にバンテリンドーム ナゴヤで引退セレモニーが行われました。

田島投手は名古屋市出身、東海学園大から2011年にドラフト3位指名を受けドラゴンズに入団、1年目から56試合に登板し5勝、30ホールドを挙げる活躍。
15年に自己最多の64試合に登板、16年は開幕から31試合連続無失点のプロ野球記録を達成します。
17年は開幕から抑えとして34セーブを挙げましたが、翌18年から登板数が減り20年には右肘の側副靱帯再建術を受けることに。
リハビリを終え21年7月12日の広島戦で一軍昇格後初登板、8月18日の広島戦では6回二死満塁の場面で登板し816日振りのホールド、8月21日の阪神戦で1472日振りに勝利投手となりました。

通算成績は462試合登板、25勝41敗、75セーブ、117ホールド、防御率3.62
中継ぎとして投手陣を支えた右腕が13年の現役生活にピリオドを打ちました。

10月5日、バンテリンドーム ナゴヤで行われた対横浜DeNAベイスターズ戦が田島投手にとってのラストゲームとなりました。

7回表1死から登板、ドーム内に「ピッチャー田島」とコールされるとスタンドは背番号「12」のボードを掲げたファンで埋め尽くされます。

そして元ドラゴンズの京田選手と対戦、最後は134キロのスプリットで空振りの三振にとると、マウンド上でナインひとりずつ握手を交わし祖父江投手と交代、「田島コール」が響きわたる中マウンドを後にしました。

田島慎二投手 引退セレモニーあいさつ

幸せです、感謝しかありません。
名古屋で生まれ、名古屋で育ち、野球を知り、野球を通じてたくさんの方々に出会い僕は成長できたと思います、本当にありがとうございます。
このような場を設けていただきました球団関係者の皆様、本当にありがとうございます。
僕は昔から下手くそでした、控えメンバーであることが多かったです。
負けたくない、試合に出たい、勝ちたい、その気持ちだけでここまでやってこられたと思います。

私、田島慎二という人間はこれまで出会い、関わっていただいた全ての人がいたからこの場にいられると思います。
野球を通じて関わってきた監督、コーチ、チームメイト、チームスタッフの皆様、学生時代迷惑をかけた先生方、そして僕の大好きな地元の仲間、全員に感謝しています。

ドラゴンズで出会った先輩たちはとてもかっこ良く、男気あふれる頼れる人たちばかりで憧れていました。
少しでも先輩たちのようになりたい、近づきたい、そんな思いでやってきました。
今日この日を迎え周りからどのように見えているかはわかりませんが、先輩たちに少しでも近づけるようにやりきれたと思います。このような花道を飾っていただけたことに感謝しかありません。

今日先発した慎之介、お前は気持ち熱いヤツで今日すごい準備してきてくれたと思います。
下がってきた時のお前のあの気持ち、やっぱいいものがあって、一年目トイレで泣いていたのを思い出すと今じゃ考えられないです。

周平、あいつユニホームを着てないので並んでいないですけれど・・・。同期入団でドラフト一位、やっぱり最後まで残ったのは周平で性格は最初から最後までわがまま、でも本当に可愛いやつで練習しだしたら一番するやつで、僕は本当にこの先の周平にまだまだ期待しています、一年でも長く良い結果が残せるように頑張ってくれ。

俊哉、お前はずーっとくっついてきて本当にかわいい後輩で、沖縄での大きな怪我、ここまで回復してるお前はやっぱすごいと思う、来年二桁になってここで投げているのを期待しています。

ソブさん、大野さん、一番寂しいっしょ。俺もきつい。もっと一緒に野球をやりたかった、本当に2人がいたから俺はここまでできた、次はどの立場になるか、どこにいるかわからないけれど一生応援するし、一生兄弟、家族、そう思っています。これからもよろしくお願いします。

そして13年間応援してくださった中日ドラゴンズファンの皆様、本当に声援が力になりました。助けていただきありがとうございました。

そして妻、3人の子供たち、これからは少し一緒にいられる時間が増えると思います。
3人の子の夢、目標を達成できるように、また2人で協力して子供の成長を楽しみに生きていきたいなと思います、これからもよろしく!

父さん、母さん、ここまで自由に野球をやらせてくれて本当にありがとう。家族の時間が僕の野球中心になり、迷惑をかけたこともあったけれど家族の支えがあったからここまでできました。本当にありがとうございました。

これからも田島慎二をよろしくお願いします。13年間本当にありがとうございました。

2011

入団発表

2012

3月31日 広島戦(ナゴヤドーム)でプロ初登板

2015

7月11日 広島戦(ナゴヤドーム)でプロ初セーブを挙げる

この年は自身最多の64試合に登板

2016

6月5日 開幕から31試合連続無失点とプロ野球記録を達成

2021

8月18日 816日ぶりホールドを挙げる

2024

6月27日 阪神戦(甲子園)で1アウトもとれずに降板、この試合が引退のきっかけにも