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中田翔選手 引退セレモニー

中田翔選手 引退セレモニー

今シーズン限りで引退することを決めた中田翔選手のラストゲーム、引退セレモニーが9月19日の東京ヤクルトスワローズ戦で行われました。

中田選手は4番ファーストでスタメン出場、1回裏2死一塁の場面で登場しスワローズの吉村投手と対戦、現役最後の打席は147キロの直球をフルスイングし空振り三振に。
試合後のセレモニーでは打席へ向かう際の登場曲「My HERO」を歌うビーグルクルーのYASSさんがゲストとして登場し歌声を披露。
ファイターズ、ジャイアンツ時代のチームメイトからのビデオメッセージがビジョンにながされ、涌井投手、大島選手、家族、サプライズゲストとして登場した栗山英樹氏、稲葉篤紀氏から花束を受け取り、ドームを訪れた多くのファンを前に最後のあいさつをしました。

2008年に北海道日本ハムファイターズに入団し、その後は読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズと3球団を渡り歩き、通算309本塁打、打点王3回、一塁手と外野手合わせて5回のベストナイン、ゴールデングラブ賞も5回受賞するなど多くのタイトルを獲得、ファンからも「大将」のニックネームで親しまれた中田選手が18年のプロ野球人生に幕を下ろしました。

中田翔選手 引退セレモニーあいさつ

まずはじめに、今日このような場を作っていただき、球団関係者の皆様、スタッフの皆様、そしてファンの皆様、本当にありがとうございます。

緊張して台詞が飛びそうなので、紙に書いてきたので読ませてください。
小さい時からプロ野球選手になると夢見て、親のサポートがあり、この世界に入ることができました。
プロ野球選手になってから今日までうまくいかない事の方が多かったかもしれません。
でもその度にファンの皆さんの応援に救われてきました、本当にありがとうございます。

このプロ野球生活18年間で出会った指導者の皆さん、球団関係者の皆さん、スタッフの皆さん、ファンの皆さん、チームメイト、この出会いは僕にとって一生の宝物です。
一つ心残りはドラゴンズの力になれなかったことです、このチーム、このメンバーで優勝したかったです、本当にすみませんでした。
ドラゴンズでの二年間いろいろな形でもがいてきましたが、改めて心技体がそろわないとこの世界では活躍できないことが分かりました。
今年も二軍での生活が長く、若い子たちと共に汗を流す中で本当に才能豊かな選手が多いと感じました。今後は今いるメンバーが優勝をファンの皆さんに見せてくれると信じています。これからは僕も一ファンとしてドラゴンズの応援を全力でしていきたいと思います。
この二年間、ドラゴンズのユニホームを着れて本当に幸せでした。本当にありがとうございました。

最後にこの場を借りて感謝を伝えさせてください。
おかん、今までいろんなことがあったけど、ずっとおれの味方でいてくれてありがとう。いつもいつもおかんに背中を押してもらったのを覚えています。本当にありがとう。
家族のみんな、辛くて心が折れそうな時でも家に帰ると子どもたちの笑顔、嫁の優しさに救われました。今までたくさん気をつかわせてしまったと思います。でも嫌な顔ひとつせず、ずっとおれを支えてくれました。
本当にありがとう。

中田翔、今日で現役生活が終わります。皆さんのおかげでたくさんの思い出を作る事ができました。
日本ハム、ジャイアンツ、ドラゴンズでの18年間は本当に幸せでした。今まで本当にありがとうございました。

STATS打撃成績

SCROLL



























09 日本ハム 22 36 3 10 2 0 0 12 1 0 0 0 1 1 15 0 .278
10 日本ハム 65 210 20 49 5 1 9 83 22 0 0 0 2 18 61 8 .233
11 日本ハム 143 527 49 125 32 2 18 215 91 4 0 0 8 37 133 12 .237
12 日本ハム 144 547 79 131 25 1 24 230 77 5 4 0 4 55 101 8 .239
13 日本ハム 108 407 67 124 14 1 28 224 73 1 2 0 1 51 77 11 .305
14 日本ハム 144 531 64 143 18 0 27 242 100 0 0 0 7 64 89 12 .269
15 日本ハム 143 539 72 142 26 0 30 258 102 1 0 0 7 65 120 11 .263
16 日本ハム 141 569 61 142 26 1 25 245 110 2 1 0 5 50 126 14 .250
17 日本ハム 129 472 56 102 23 0 16 173 67 0 1 0 4 66 103 14 .216
18 日本ハム 140 540 61 143 32 0 25 250 106 0 1 0 13 46 81 24 .265
19 日本ハム 124 450 55 109 21 0 24 202 80 0 0 0 4 60 83 16 .242
20 日本ハム 119 440 52 105 18 0 31 216 108 1 0 0 9 57 109 19 .239
21 日本ハム 39 135 13 26 3 0 4 41 13 0 0 0 0 15 31 4 .193
21 巨人 34 91 6 14 4 0 3 27 7 0 0 0 0 15 29 3 .154
22 巨人 109 338 39 91 8 0 24 171 68 0 0 2 4 31 72 9 .269
23 巨人 92 263 27 67 8 1 15 122 37 0 0 0 4 21 63 10 .255
24 中日 62 212 15 46 10 0 4 68 21 0 0 0 3 10 34 9 .217
25 中日 26 63 4 10 3 0 2 19 4 0 0 0 0 6 13 1 .159
通算 18年 1784 6370 743 1579 278 7 309 2798 1087 14 9 2 76 668 1340 185 .248

中田翔選手 引退会見

引退を決断したのは二カ月くらい前。一軍の舞台で生き残るために、全力で日々野球をやっている中で、自分の満足いくスイングができない、思い通りに体が動かないというのを感じてきた中で、これ以上チームに迷惑をかけるわけにはいかないと。

18年間のプロ野球選手生活を振り返り、北海道日本ハムファイターズで、中田翔という選手を育ててもらい、その後、読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズ。たくさんの方々にお世話になった。

個人的に(どこも)大好きなチームなので、ユニホームを着る事ができて幸せでした。

昨年、体重をここまで落として、まだ何年も野球をやりたいという思いは強かったが、情けない事に回復もせず、酷くなっていく一方だと感じていました。

自分自身でどうしようもできなかった。

今までのプロ生活で、うまくいかなかった事の方が多かったかもしれないし、それも承知した上で野球選手を続けてきた。

悔いが残るとすれば、最後に拾っていただいたドラゴンズに全く貢献できなかった事。ファンの皆さんに対して申し訳ない気持ちでいっぱいで悔しい。

ドラゴンズに来て初めてお立ち台(ヒーローインタビュー)に立った時は忘れない。あの日は特別な一日、一生忘れない。

最後、ドラゴンズのユニホームで野球人生の幕を閉じる事ができるのは幸せな事だと思います。